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良いドレスを求めて三千里

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2008年11月の日記

2008/11/30(日) お気に入りの写真

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 前回話題にした孤高のCM写真家は、人物を撮らせたらなかなかのもんです。表面的な容姿だけではなく、その人物の内面を描写する鋭い視点を持っています。

 美術関係の仕事をしていたので、作家のポートレートをよく撮影していました。芸術家には、こだわりのあるタイプの人が多いですね。本人が気に入る写真を撮るのは、かなり難しい仕事だと思います。

 以前、懇意にしていたという古老の彫刻家がお亡くなりになり、この先生も告別式に参列しました。祭壇に飾られていたのは、自分が撮影した写真だったとか…
 彫像を作っているポーズのモノクロ写真です。

 写真を撮られるのが嫌いで有名な彫刻家でしたが、この1枚は気に入ったのか、焼増しして手元に置いていたそうです。家族もそれを知っていて、遺影写真に使ったんだと思います。

 プロの写真家には著作権がありますが、葬儀の席でそれを言うのは無粋です。
 自分の撮った写真が祭壇に飾られているのを見て感無量だった・・と言ってました。きっと天国から「あの写真、使わせてもらったよ」という声が聞こえてきたんでしょうね。

 この先生は日頃から、「人生で一番輝いているときの写真を残しておきたい」と言っています。年齢に関係なく、葬儀のときの遺影写真はそういう写真がふさわしい、とも・・・

 基本撮影料がワンコインだのゼロ円だのといった、巷で流行りの子供写真館などとはまったく違う、人物写真の世界があるんですね。

2008/11/29(土) 孤高のCM写真家

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 撮影がらみの知り合いのなかには、コマーシャルフォトのエキスパートもいます。同じ写真撮影でも、写真館とはまるで違った世界です。

 正確にいうと「元」コマーシャル写真家です。デジタル化の嵐のなかで、「もうやってられない!」と、ずいぶん前に足を洗いました。
 いまは、懇意にしていた美術関係の仕事を引き受ける程度で、悠悠自適の暮らしをしています。うらやましいですね。

 一時は、デパートの新作水着のポスターや、俳優を起用したCM写真なども手がけていました。作品を目にしたことのあるかたは多いと思います。
 第一線で活躍していた写真家だけに腕は一流ですが、一風変わっています。俗に言う「芸術家」タイプです。

 この先生にブライダルフォトを撮らせるのは、ちょっと酷でしょうね。
 コマーシャルで食えなくなって、ブライダルに転向した同業者は結構います。あまりいい言い方をしてなかったから、きっと冷やかな目で見てるんだと思います。

 写真館と違い、一般の人から頼まれて人物撮影をしたことは、あまりなさそうです。知人から頼まれて成人式の記念撮影をしたときは、「おい!モデルがお金を置いていったぞ!」なんて驚いてましたから…

 この先生に撮影を頼むなら、ドレスの商品写真ですね。
 もうコマーシャルはやめた!と言ってますが、頼めばイヤとは言わないと思います。お金を取らなければコマーシャルじゃないしね。ムフフ…

 そのうちモデルでも雇って、ハイセンスなイメージフォトでも撮りますか。

2008/11/28(金) 衣裳と写真のコラボ

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 前述の本物志向の写真スタジオは、数年前まで隣町の呉服店から頼まれて、振袖の記念写真を撮影していました。いわゆるコラボレーションです。

 例にもれず、その呉服店が自前で撮影するようになったので、コラボは解消です。時代の流れですね。

 衣裳も一流、写真も一流…というのが、この先生のコンセプトです。呉服屋が写真スタジオを構えて何ができる…と内心思っているでしょうね。
 それでも、コラボを解消したあとで、振袖のお客をその呉服屋に紹介したというから、腹が据わった人物です。

 相手が一流の呉服店だと思うから一緒に組んでいたわけで、写真の仕事が回ってこなくなっても、相手を認める姿勢は変わらない…ということでしょう。

 一方、その呉服屋の社長も自分の娘が成人式のときには、このスタジオに撮影を依頼したそうです。「十何年も一緒にやってきて、ほかのカメラマンに頼むわけにはいかんだろう」と言ってたとか。
 呉服屋の社長もなかなかですね。

 異業種とのコラボレーションというのは、うまくいかないことが多いようです。お互いの利益が一致する場合はいいですが、お金がからむと不響和音を生じます。
 商売人は「我田引水」のタイプが多いからね。

 これから結婚するカップルを握りこんで、紹介手数料やリベートをやりとりするのは、ピンハネ商売でコラボレーションとは言えません。

 ここなら紹介して間違いない!と思う先なら、手数料なんて要りませんね。

2008/11/27(木) 本物志向の写真館

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 このブログがスタートしたころに話題にした、地方の写真館の主(あるじ)は、本物にこだわりのあるタイプで、写真の腕も一流です。
 一昨年、新しいアトリエに引っ越しました。

 床も壁も本物の石を使った豪華な内装です。石膏ボードに壁紙のハリボテの結婚式場よりもウンと立派です。
 本当はすべて石造りにしたかったそうですが、既設の建物を改造したので、壁は窓から下までしか建築許可がおりませんでした。

 数年がかりで、材料の手配から施工まで自分の手でやったというから、かなりのもんですね。見た目ほどお金はかかっていないとか…

 このスタジオは、はやりの子供写真館と違って、衣裳は一切置いてありません。振袖にしてもドレスにしても、それぞれ専門のお店が一番!という、本物志向の考えだからです。

 主も奥さんもメイクをやらせたらなかなかの腕前ですが、ここ一番の撮影では専門の美容師を呼んでいます。
 プロにしかできないことがあるんだ…というのが口癖です。立派ですね。

 夏場の暇な時期ならスタジオを使ってくれてもいいよ…といわれています。
 屋内ロケができる立派な内装で、ここだけでも写真集ができるアトリエです。でも、ここを使うなら先生に撮影してもらわないと価値がありません。写真の腕が違います。

 腕が一流だけあって、撮影料金もいいお値段です。10万円はみておいたほうがいいですね。その価値は十分にありますが…

 問題は衣装です。
 ここで撮影するとなると、内装にマッチするドレスは限られます。ウチに置いてあるドレスのなかで、せいぜい10着から15着くらいですかね。
 衣装について語らせたら、うるさい男です。

2008/11/26(水) 呉服店の写真スタジオ

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 最近では写真スタジオを併設する呉服店が多くなりました。ちょっとした店には、必ずといっていいほど撮影設備があります。成人式の振袖姿を撮るためです。

 呉服業界は、どちらかというと斜陽産業です。世間の和装離れが進んでいるからです。成人式の振袖需要が「最後の砦」で、業者間の競争が激しさを増しています。
 撮影設備を持たないと、この競争から脱落してしまいます。

 せっかくスタジオ設備を入れたのだから、婚礼写真にも力を入れればいいと思うんですが、積極的な呉服店は少ないですね。
 世間一般の見方と違って、呉服店と婚礼衣裳の接点は希薄だからです。

 打ち掛けや白無垢は貸衣装の分野で、販売が主流の呉服店とは疎遠な関係です。仕入れるルートすらない!というお店もあります。

 写真撮影に限っては、和装の婚礼衣裳は需要が伸びています。
 知り合いの呉服屋さんには、婚礼写真をメニューに入れるよう提案していますが、あまり乗り気じゃありません。振袖のことしか頭にないみたいです。

 前撮りのときに、ドレスはFUGAからレンタルして、和装は呉服店の衣裳で・・というコラボレーションができれば、写真撮影の予算が圧縮できます。
 和装を揃えるだけで、ドレスの投資が要らないから、悪い話じゃないと思うんですが・・・

 打ち掛けや引き振袖もこちらで用意してやらないといけませんかね。
 そこまでするなら、呉服店のスタジオを利用するメリットはないような…

2008/11/25(火) 前撮りのスタジオ

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 ゲストハウスなどでの前撮りは、スタジオ撮影だけでなく、ロケーションフォトも一緒に行なうところが多いようです。建物自体がそのような造りになっています。

 会場の施設や雰囲気を重視するなら、他のスタジオで撮影する意味はありません。会場のスケジュールに沿って前撮りすることになります。

 レストランウェディングでは、写真の前撮りがメニューにないところが多いですね。撮影スペースがないのと、会場の空き時間が少ないからだと思います。

 前撮りやロケーションフォトのメニューがない会場を利用するのなら、別の写真スタジオで前撮りする選択肢もあります。
 そのほうが写真の費用が安く抑えられます。

 問題なのは、ブライダルフォトに慣れている写真スタジオが少ないことです。
 ブライダルフォトをメニューに入れているスタジオは、子供写真館みたいなところが多いですね。七五三メニューの横に小さく載っているのをよく目にします。ジャリと一緒じゃ、ちょっとね。

 写真スタジオに知り合いは大勢いますが、ブライダルフォトを撮り慣れているところは式場・ホテルに出入りしている業者で、それなりに値段が高いし…

 フリーで腕のいいスタジオもあるけど、そういうところは「先生」に一種のこだわりがあって、いまどきのブライダル向きではないような…

 コラボレーションできる写真スタジオは、意外と少ないですね。

2008/11/24(月) ドレスの前撮り料金

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 ゲストハウスなど式場によっては、挙式とは別の日に写真撮影をするところがあります。俗に言う前撮りですね。
 挙式の1ヶ月前に撮影するところが多いようです。

 前撮りの料金をどうするのかは、難しい問題です。
 お客様の負担を軽くしたいので、別料金をいただくのは本意ではありません。でも、長期にわたってドレスがシールドされるのは、かなり辛いですね。野外ロケだと丸洗いのクリーニングは必須だし…

 2回レンタルするのと同じだから2倍!というわけにはいきません。
 前撮りがある場合は、原則としてレンタル料金の30%をプラスしてもらうことにしています。式場によっては、5割増というところもあるようですが、それではちょっとね。

 撮影が挙式の1週間くらい前なら、別料金はいただかないようにしています。レンタル期間は海外挙式と同じ…という考え方です。
 クリーニングしている時間もないしね。
 ただし集配が2度という場合は、送料だけ負担してもらう形になります。たいていは、ご自身で取りにおいでになりますが…

 料金云々より一番困るのは、契約時点で前撮りがはっきりしていないことです。後になって前撮りの話が発生した場合、ドレスが空いていなかったらアウトです。
 ギリギリのローテーションで、クリーニングせずに使い回すのは嫌だしね。

 提携外のショップだから会場側が放ったらかし…ということはないと思いますが、利用する会場のシステムを事前によくチェックしておくことをお奨めします。